働き方改革になる?官公庁のRPA導入効果は凄いのか
最近訪問先でRPAの開発支援をしている企業が増え、
エンジニアをRPA案件に派遣できるように育成しているそうだ。
引き合いも多い中、RPAの有識者が多くない為、
開発者と比較して単価の低い運用系エンジニアでも月100万程度に
なっているとの事だ。
ここまで流行ると本当に大きな効果が出てたのか気になる。
予算のない官公庁では、共同実証という形で実験を行っている企業が
増えたが、無駄が多い仕事が多い為、導入効果は当然のはずだと思う。
■数字のマジックで効果が惑わされる
例えば、こちらの記事では
RPAで年換算438時間の縮減、東京都が実証実験
(https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1904/01/news044.html)
東京都の年換算438時間(約54日)が削減できたようだが、
438÷1日8時間÷12ヶ月=約4.5日
業務に関わる人数は不明だが、担当者の業務を月平均4.5日削減できる計算だ。
ロボットが人間の仕事を一部巻き取る程度の効果で、人を大幅に減らす事が
できるようには思えない。
RPAは高くないと言われているが、
設備投資は導入後の運用の仕組みを作り、
しっかり実行できる企業であれば効果を実感できると思うが、
流行りで導入の場合は大きな費用対効果を感じる事はできないと思う。