友人に「妻のトリセツ」を勧められ、読んでみた。

子供が生まれてから妻が僕に対してモラハラ発言が増えて困っていると

友人に相談してみたら「妻のトリセツ」という本を勧められ読んでみた。

 

友人からは女性の傾向を抑えることが重要との事で

読んでみた感想と、どのように活かしていくかを記載する。

 

妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)

 

 

 

■理不尽に怒られるのに変わりはない

 

本の最初の方に書いてあったが、怒られる回数を10→5に減らす事はできても

無くすことができないようだ。この時点で、本を読むモチベーションが

大きく下がった。積読してた本を読んだ方が自分にとって良いと思ってしまった。

 

昔女性が男性より長く生きる理由に、育児をしているからとの情報があったが、

理不尽な扱いを妻と職場で受ける機会が多く擦り減った結果として寿命が

短くなるのではと勝手に想像してしまった。

 

当然女性の方が出産などライフイベントが要因で自分の自由が効かず、

理不尽な扱いを受ける機会は多いかもしれないが、その捌け口が旦那に

なっているのではないだろうか。

 

実体験として妻は産後から常にピリピリして、僕に対してモラハラ全開だ。同じ空間にいるだけで怒られ、馬鹿にされるのでとにかくサンドバックになるしかない状態が続く。仕事でハラスメントと思われる発言は、何かあった時の為に記録に残している。

 

僕はストレスに強いと周囲から良く言われるが、妻の産後から半年程度で2~3㎏の

体重が減った。友人は子供ができてから妻が嫌になり、毎日定時上がりにも関わらず

平日は外食三昧で立派な体になっていた。

最近社会問題になってきてる帰宅恐怖症ではないかと思った。

 

■悩みを抱え込んでいる男性は多い

 

女性は男性より右脳が発達していて共感が大切というのは分かるが、叱られるのではなく気分次第で怒られる事が多い。論理的な考えに影響される左脳が発達している男性にとっては理解に苦しむ。よかれと完璧なアドバイスは逆効果になる。

普段の生活で何度か体験すると勘の良い人は気づき対策を練っていると思う。

 

この本の購入者の大半は妻の関係性を良くしたいと考えるのは勿論、

悩みを他人に相談できないという理由で読んでみたという人も多いと思う。

ある錠剤のCMで「責任世代」という言葉があるが、現在30代・昭和世代、

平成初期の男性は弱みを見せる事ができず、一人で解決しようとする人が多い。

女性から見れば「なんで、相談ができないの?」と感じるかもしれないが、

小さい頃から男性は弱音を吐いてはいけない、泣いてはいけない、強くないと

いけないなどの価値観を親の世代に教わり生きてきたからだ。

既に形成された価値観を急に変える事は現実的に不可能だ。

 

男は仕事帰りの居酒屋で職場の同僚に妻の愚痴を笑い話として

話す人が多いが、具体的にどのような部分で悩んでいるなど弱みを話す人はいない

気がする。愚痴を言ってストレスを発散できていれば何とかなるかも

しれないが、最近は結婚する人も減り、飲みに行く機会も減り発散できる機会

も減ってきていると思う。

結果として、精神的な負担が積み重なり精神疾患が増え、命を絶つ人もいる。

 

女性は男性と比較すると悩みなどすぐ相談できる人が多い気がするので凄いと思う。

 

 ■この先どうしたら良いのだろうか?

僕はこの本を読んで実感したのが、男女問わず中高年(30~50代)の「生きづらさ」を

感じた。ただ現状、男性の方が選択肢の幅が狭く世間の目も厳しく生きにくさが強い

と思うが、共働き世帯が増える事で、大人は生きにくさは少し緩和されるかも

しれないが、子供に良い姿を見せる事ができないと思う。

大人はただ忙しいとしか思われない。

みんなが管理職になりたくないと感じる理由も分かる気がする。

 

下記は6つの項目の多くは既婚者家庭に当てはまる状況だと思う。 

 ある程度、ライフイベントも消化しているような状態になっている人が多いと思う。

 

仕事

  • 責任と若手の巻き取り作業が増え、残業増
  • 作業のわりに給与が他の世代と比較して低め、税金も高い
  • 成果が出せないとリストラ候補、左遷対象になる

 プライベート

  • 子供がいれば育児・教育
  • 親が高齢の場合、介護
  • 家のローン返済

 

学生時代に就活でよく自己分析で「どうなりなりたい」「何をしたい」など

考える機会があったが、中高年も考える必要があると思う。高齢者が終活も

同じような事だと思う。自分の価値観を明確にして、長期的な目標を持ち

取り組み続ける事が生きづらさから解放されるのではないかと思う。

 

大きな変化もなく日々やる事が変わらないケースは思考停止状態になる。

僕も独身時代は大きな目標を立てていたが、結婚してからなぜか考えることが

なくなってしまった。家族を食べさせる為に働く、貯金を溜めるなどの

経済的な理由だけで働くなどのではなく、もっと大きな視点で自分人生の意義を

最近考えるようにしている。

まだ自分の中では漠然としていて明確になっていない状態だが、

正解のない事を定義する事は楽しく時間の経過も早く感じる。

 

外部環境や情報に振り回されず、「疑う事・自分で考える事」ができる

目的意識を持ち、他者に良い影響を与える中年を目指そうと思う。