FP(ファイナンシャルプランナー)に家計の相談をするとドル建終身保険を勧められる

 

妻の職場では今年度から退職金制度が廃止され、企業型401Kが導入される事が決まったらしい。

それに伴い、従業員限定で希望者はFP相談会を無料で行う機会をもらい早速相談をしてみた。FPに相談したのはこれで2回目になる。

 

■FP(ファイナンシャルプランナー)とは

 

ざっくり説明すると家庭の収支と支出の状況ヒヤリングを行い、アドバイスをしてくれる存在になる。

教育費、住宅ローンなど大きな出費や老後を含めた長期的プランで将来どの程度お金が必要になるのかなどシュミレーションをする。

 

資金に余裕があれば資産運用、家計が厳しければ支出の見直しなど収支のアドバイスをしてくれる。源泉徴収表があると保険料や年金控除などについても具体的に教えてくれる。

 

■FP相談を受けた印象

 

今回の相談では主に「今の収入に対して支出は妥当な範囲か?」、「子供二人いたら教育費がどの程度必要になりそうか?」かというのが目的で、一般論だけではなく経験則でも話をしてくれる印象だった。

 

多くの家庭を見ている為、同じ世帯年収と比較して支出が多い・少ないなど教えてくれる為、周りと自分の家庭の生活水準の違いが客観的に把握できるような気がした。

 

FP相談のタイミングは、子供が生まれた時、住宅ローンを組むタイミングなど要所で相談をする事でお金に対しての中長期方針を固めやすくなると思うのでどうしたら良いか困っている人は相談しても良いと思う。

 

ちなみに独身・既婚者に限らず20・30代のうちからiDeCo(個人型確定拠出年金)には加入した方が60歳以降の老後に向けて大きな資産を作れるので加入した方が良いと2回とも言われた。僕は既に加入して23000円を毎月積み立てている。

 

 

 ■疑問に感じた事

 

今回のケース含め過去2回FPに相談をした事がある。

1回目は「iDeCo」の件で、2回目は「子供の教育費」の件だ。


全く違うFPの方だが2回とも米ドル建終身保険を勧められた。結局2回とも加入は断った。どちらの会社も複数の生命保険会社の代理店として様々な保険を取り扱っているようで僕の中でのFP=保険営業というイメージが付いてしまった。

 

■外貨建て終身保険は割に合わないと思う

 

教育費を確実に守りながら増やすという提案だが、資料を見る限り保障内容は軽微な内容で、契約から10年以内に解約すると30~55%の解約時払戻金が発生する事が記載されている。手数料の説明が無かったがあると考えたら契約1年目からいきなり元本割れで確実に守るどころか、リーマンショック級の大損する印象を持ってしまった。 

 

米ドル建終身保険は米国国債で運用をしている為、元本割れはないと言われたがその間に生命保険会社は個人資金を10年間拘束し「手数料+金利10年分」を搾取してるように捉え保険会社に不信感を感じてしまった。

保険を解約されたとしても解約時払戻金がしっかり保険会社に入る仕組みになっている点で、リスク対策をしっかりしているのは流石だ。

 

個人的に10年で5~6%しか増えない金融商品に魅力を感じる事ができなかった。

銀行預金を重視する人が見たら、普通預金金利と比較すれば大きく見えるかもしれない。預金に余裕がある家庭であれば良い金融商品なのかもしれないが一般の家庭で10年間現金を引き出せないのはリスクが大きい。

 

■長期での資産形成には積立NISAやiDeCoが無難だと思う

 

教育資金には積立NISA、老後の資金はiDeCoで長期運用の方がまだ良い運用成績を残せるのではと感じてしまう。家計に問題がない事が前提だが、育児手当を積立NISAに割り当て年間平均1%程度で運用できれば保険で運用するよりも大分良い成績になりそうな気がしてならない。どちらにしても投資は自己責任ですね。

 

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